澤口聖個展 ーことほぎー
9.19(金)ー28(日) 月火休廊 12:00-17:30 最終日16:00迄
澤口聖個展 ーことほぎー
弊廊にては初めての個展の開催です。
これまでの支持体に陶土を使った作品に加えて、今回は新たな試みとしての銅板作品にもぜひご期待下さい。
9.19(金)ー28(日) 月火休廊 12:00-17:30 最終日16:00迄
21(日) 27(土) 28(日) 作家在廊の予定です。
澤口聖
プロフィール
1981年静岡県生まれ
2005年 多摩美術大学油絵専攻修了。
2018年 「無人駅舎ギャラリー化計画14」企画展(近江鉄道 鳥居本駅舎/滋賀県彦根市)
2019年 「metafiction」個展(ギャラリー37°/愛知県名古屋市)
2020年 「塑性からなる日々」個展(平八郎ミュージアム/愛知県豊川市)
2020年 「M.T.D」個展(ギャラリー37°/愛知県名古屋市)
2021年 「都市のダイアグラム」個展(平八郎ミュージアム/愛知県豊川市)
2023年 「未現象の整理」個展(K.Art Studio/愛知県名古屋市)
2023年 「よびこえ」個展(gallery&shop はる雲/愛知県西尾市)
2024年 「自リ然ル」個展(水の音/岐阜県)
2024年 「parallels¶doxes」byouグループ展(HEART FIELD GALLERY/愛知県名古屋市)
2024年「KINEMA +」グループ展(VOUSHO/愛知県瀬戸市)
2025年「タブロー&ドローイング展」グループ展(平八郎ミュージアム/愛知県豊川市)
2025年「森の史実」個展(K.Art Studio/愛知県名古屋市)
ステートメント
可塑性のある陶土を使用した支持体に水干絵具や岩絵具で着彩し、乾燥の過程で発生する複雑な亀裂や歪みを画面上に残し、描かないことによって立ち現れる空間、やがては土に還る絵画表現を追求している。
この度の個展では、土画の未発表大作を1点、近年制作しているタンニン液を使用した銅板作品など計20点余りを展示。
技法について
「土画」
主に志野焼や織部焼で使用される岐阜県土岐市産の陶土(五斗蒔土)を使用し描く。
この度、メインとなる土画作品「産土(うぶすな)」では、タンニン鉄液と水干絵具での着彩をしている。
タンニン鉄液とは、植物の渋み成分であるタンニンと鉄を反応させて作った植物活性液のことで、植物の成長に欠かせない微量要素を含み、植物が吸収しやすい二価鉄への変化、光合成を促進する。
鉄釘やスチールウールを柿渋や茶渋に漬け込んで化学反応させて作り出した液体のことである。
これらの作用を植物は、虫との共生関係を利用して、自然発生的に行っているのですが、これを人間の意思でもって加担することで、(現在の日常生活ではタンニン鉄液をある目的を持って作って使用すること自体がまず非日常的ではあるのですが、、、)作品制作を通して、実在する事象の発生を体現しようと試みている今回の展示とも言えます。
「銅・真鍮」
また、タンニン鉄液は抗酸化作用があり、今回制作に使用した素材、銅や真鍮の描画にもこの作用を利用している。
植物の形が残った作品はタンニン鉄液を染み込ませて銅板に乗せた植物は、タンニン鉄液の抗酸化作用で、銅板に転写されるので、絵筆の代わりとして使用しています。
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