辻 將成 個展 「移りゆく時間と身体」
(入場無料)
11月16日(土)〜12月1日(日)まで
(月)(火)は定休日で休廊致しておりますので、ご注意ください。
12:00~17:30 最終日16:00まで
※会期中の作家在廊予定は、基本23日を除く土日を予定しておりますが、変更になる場合も御座いますので予めご了承ください。ちいさなモニターによる映像作品も予定しております。
在廊日のダンスパフォーマンス/14時、15時、16時のタイミングを予定致しております。
Masanari Tsuji 三重県 松坂市
現代美術作家 / デザイナー / ブレイクダンサー
空間と身体、光をテーマに東海地区を中心に作品を制作しているアーティスト。
彫刻・インスタレーション・写真・ペインティングなどジャンルにとらわれず、
様々な作品を生み出している。
そして、作家であると同時に現役のブレイクダンサーでもある。
ダンスが生活の中心にあり、それをヒントに自分にしか出来ない芸術への切り口を探求し始め、
身体というテーマを中心に置き制作をしている。
ブレイクダンスの活動は日本全国で行っており、昨年イギリス・ロンドン
留学時はロンドンの大会での優勝や、ポーランドの世界大会へ日本代表ゲスト
として出場など活動の場を国外にも広げている。
プレイヤーとしてだけではなく東海地区を中心に活動し、スタジオインストラクターや
イベント企画・運営なども行っている。
作家として、またダンサーとして表現を追い求め、
芸術と自身との関係性を模索し、この先も様々な作品を生み出そうとしている。
作品のもととなるブレイクダンスを踊る辻 將成氏。作品は今回一番の大作です。
YAKUDOU photo series Artery and Vein H2000 W3000 D50mm アルミ板
辻 將成氏自らのダンスの足の動きに焦点をあて、実際に踊り、その動きの軌跡を光の痕跡として作品に残した作品。シューズにつけられたLEDライトの光の痕跡そのままに、写真に残しています。デジタルのように美しく繰り返される光の曲線は辻氏自らの足の動きそのものを捉えたものです。
今回の展示での2番目に大きい作品。コンクリート打ちっ放しの壁面にしっくりと堂々と展示されています。美しく流れる曲線も加工を加えず、辻氏自らのダンスの足の動きの軌跡を光の痕跡としてとらえ一枚の写真におさめています。
身につける光源に変化を加えた事により、一枚の写真という平面の中に、さらに躍動感が加わり、移りゆく時間の再生とダイナミックな空間の再現を可能にしています。加工なしの辻氏の身体の動きの軌跡です。
写真は、実際に黒服を纏い、LEDライトバンドを着装してダンスを踊った身体の軌跡を写真におさめた作品とその時にfloorに残こした軌跡の画像。
YAKUDOU- 青の身体/ 赤の身体/ Daiary(floor)
(愛知県立芸術大学彫刻院生展)
黒服を纏い、LEDライトバンドを頭、両手、両足につけてダンスを したその軌跡をカメラでとらえる。 躍動感のあるブレイクダンスの一瞬のうちに過ぎ去ってしまうその動きは過去のものであり、 そして作品として現在に存在することができる。過ぎ去った時間の軌跡がアートとして 作品の中に再現され過ぎ去った時間を紐解き身体の動きを鑑賞者が想像し、 追体験することになる。 空間に存在している空気を変化させていくようなダイナミックなダンスが、映し出された 写真には、動きを想像させ身体とエネルギーを感じさせる。 その辻氏にしかできない切り口で、身体というテーマを中心に芸術と自分の関係制を 模索し、「動き」「時間」視覚的に止める事の出来ない物を作品に留めようと模索し続ける辻 氏。ダンスを通して新たなる表現を生み出そうと挑戦し続けている。
辻氏の作品は、ブレイクダンサーでもある作家自身の身体に大きく関係している。 身体を使い、地球・重力と向き合い踊り、表現している一面をもち制作している。 作品は実像の彫刻や、キャンバスに描かれた絵画の世界とは少し違うものである。 辻氏の作品は『動き』や『時間』、視覚的に止めることのできないものを作品にしているといえる。まさにダンスパフォーマンスが良い例である。辻氏は大学で学んだ経験とダンサーとして 一線で活躍している経験から、動きを切り取り作品にする事を考えた。 瞬間で移りゆく時間、目の前で躍動するダンサーの動きに焦点をあててもらいたい と思い、作品の中には直接的な身体は存在しないが、確かにそこに人体がある、エネルギー が残り続けているという、辻氏がダンサーとして感じている感覚を身体芸術として 時に平面の写真として、時に立体的な作品として制作している。
ダンスという自らの身体を使った芸術を軸に、「移りゆく時間」と共に消え去り、止めることの出来ない「時間」「動き」 その瞬間のダイナミックな「空気」と「空間」のエネルギーまでも作品の中に可視化したいと試みています。作品の中で交差する過ぎ去った時間と現在。
作品の中で生き続けるダイナミックなその空気感と動きのエネルギー中で、今この瞬間も踊り続ける作家。鑑賞者は過ぎ去った時間と空間を、作品の中で共に追体験し、感じずにはいられません。これからも、辻 將成氏にしかできないダンスという自らの身体芸術を切り口に、新たなる表現を模索し、挑戦しつづけていきます。
これまでの作品
0コメント