酒井薫個展 [prayer room]

開催延期となりました。

新型コロナウイルスによる国内外の現状を鑑みて、

酒井薫個展「prayer room」 5/15(金)〜5/31(日)を延期することに致しました。

 再開時期は未定でございます。 決まり次第、ホームページやSNS等でお知らせしたいと思います。

 また展示の延期を受けて酒井 薫さんのnoteページにて「prayer room」に寄せて書き留めた日記を公開、更新してまいります。是非こちらもご覧頂けたらと存じます。酒井薫さんの描きたかった世界がグッと身近に感じられる事と思います。 この事態が落ち着いたら再び個展を開催出来るよう、酒井薫さんはさらに全力で制作を続けていきますので、開催の折には是非とも会場にお運び頂き、このnote を思い出し作品をご覧頂けたら幸いです。


1993年 愛知県生まれ 2016年 愛知県立芸術大学 油画専攻 卒業 


     

       わたしたちの生活が祈りだなんて大げさだろうか

                

  

     例えば斜面に置かれて小石で底を持ち上げられた鉢植えと 

    坂道の途中にあって水平を保つ家はどこか似通ったものに思える

 

       私が普段目にする風景のほとんどは誰かのつくったものだ 

     私には知る由もないけれど おそらく始まりには願いがあった 

             (そうであってほしい) 

       いま見えている景色が誰かの願いの果てであるとするならば  

                               世界は思っているよりもずっと広い


             既にある価値を損なわぬように   

        そのものが持つ主張を読み解くことはできるだろうか


                祈りに答えはない 

      

         目の前に見えるものはただその時々の現れであり

       どこまでいっても限リない風景に対して私はあまりにも小さい

      

         果てのない場所で願いはどこまでも傲慢になれる   

       それでもささやかに現れるものがあるということを知っている



           どうか私の願いがここだけに留まる祈りになるよう 



(prayer room というタイトルについて)

直訳は礼拝室 祈る部屋である 。その名前の通り、今回の展示においてギャラリーの空間を 瞑想に向くような、思考を落ち着けるための時間を過ごせるような、静けさがあり 同時によく響く場所としたいためにタイトルとした。

( 制作のきっかけについて)  

始まりは、風景をよく見るようになったからだと思う。

普段の生活の中で目にした、誰かの軒先にある植木鉢の集まりだったり、廃棄するのか分からないようなごちゃごちゃとした集積からささやかな願いの名残を感じたものを作品にしながら、自分の思い出を題材に絵にしてきて、 ようやく自分の目が今のものにも向けられるようになってきたのかもしれない。 

  私がいま見る風景のほとんどが誰かによってつくられたものであるという事と。見落としてしまうくらいささやかで、けれど消えずにそこにあるもの達が さらに私の視界を広くした 。

きっと ずっと残るものなど無いだろう。

 けれど描きとめるのは忘れないためと言うよりも考えたいからのような気がしてる。

次を見て考えたいから描いてるのかもしれない。





ギャラリーマルキーズ

2019年春名古屋市昭和区石川橋にオープンのギャラリーです。